fufufunaの日記

独身女が愚痴をこぼしたり

カウンセリング

カウンセラーの先生に「最近イライラすることが沢山出てきて!」と言ったら、先生はにこにこしながら「すばらしいわ」と言ってくれた。

 

 

 

自分は最近、恋愛というか片思いというかなんやらかんやらでわけわかんなくなってて、脳内が拗れまくってた。

話を聞いてくれそうな人を捕まえては片っ端から触れ回り、話しまくり、飲みに誘い、一人でも飲み、もうあっぷあっぷ。いっぱいいっぱい。

 

そんな時、ふとカウンセリングが頭をよぎった。

カウンセリング自体は会社の定期検診で受けたことがある。

カウンセラーの先生は、母より下くらいの、抱擁力のある、やさしい女性だった。仕事の話だったり、悩みだったり、私の性格傾向なんかを冷静に聞いてくれて、あなたちょっと性格なんとかしないとだわって言われてた。

ふとそれを思い立ったらそわそわして、居ても立っても居られず定期訪問のカウンセリングを申し込んだら、次は5月だって。遠い!!

ちょっと絶望したし、それまで私の精神が真っ当でいられる自信がなくなって、もはや勢いとばかりにカウンセリングルームに電話したら、トントン拍子でカウンセリングに行くことになった。

なんでも、約束を取り付けるまでが大変だけど、約束してしまったらあとは行くだけなのだなぁ。 

 

カウンセリングルームというのに行くのは初めてで、病院みたいなとこを想像してたんだけど、普通のマンションの一室だった。

結構緊張してインターホンを鳴らしたら、カウンセラーの先生は当たり前なんだけど、大げさにすることもなく、当たり前みたいに優しく迎えいれてくれたのすごくホッとした。あそこで大げさにされたらダメだったかもしれない。ホッとした。

 

部屋に入ってソファに座り、コーヒーにクッキーを出され、寒かったでしょうなんて話をしながら、カウンセリングは始まった。

先生は話をリードしてくれてて、私の性格の話とか、そういういつも会社でしている話になりそうになる。でもちょっと待って。それじゃない。今私がしたいのはその話じゃないんです。

普段はようしないけど、ちょっと強引に話をさえぎって、実は私、好きな人ができたんです!!と言葉にした。

言葉にするって不思議で、一度出してしまうと後に引けない感がある。私の心ひとつならばどうとでもなるのに、好きな人がいるって言っちゃうともう私はその人が好きってことになってしまう。

実際そうなのだけど。この感覚って不思議だ。 

もうその直前までその人の事は諦めかけてたし、もう無理だと思っていたのに、口に出すとやっぱり好きだと思う。

なんとも難しい。

 

先生にうまく聞き出してもらいながら、どこで知り合ったのかとか、いかに自分が自信がないかとか、話をした。好きとかつらいとか本当に子どもみたいな相談。

自分で情けなくなって、私は恋愛がうまくできないんですって、切実な悩みも話した。

「 そりゃそうよ、自分にこんなに自信がないんだもの」

本当に当たり前みたいに言われて、その瞬間、なんか目から鱗がぽろっと剥がれた。

前、本当に自分が嫌で、きらいで、って友達に言ったとき、なんでそう思うのかわからないって言われて、そんな風に友達を困らせる自分がもっと嫌になった。

そうだよ、私は自分が大嫌いで、なんでなのかわからないけど、ものすごく嫌で、だから自信なんてなかったんだよ。

 

私が恋愛うまくできないのは、私が可愛くないからでも、性格が最悪だからでも、料理ができないからでも部屋が汚いのでもなく、自分に自信がないからなのか。

 

高校生のとき、告白して、好きな人に抱きしめられて、私は嫌だった。

 

私は言葉で言って欲しかった。

態度じゃなくて、言葉で欲しかった。

好きじゃないなら、それでもよかった。

好きじゃなくても、それでもいいならって付き合ってくれるなら、そう言って欲しかった。

 

なんか、それから私は奥の方に引っ込んじゃって、それを私がずっと責めてたと思う。

私は私を、なにやってんの、バカじゃないってずっと怒ってた。

それは、つらいよね。

 

自分の一番の友達は、自分なのに、私は自分の友達になってあげれてなかった。

何してんだバカって、私の中でもう一人の私がずっと怒ってた。

 

最近、変わりたいって思うようになった。

好きな人ができたからかもしれない。

全く関係ないかもしれない。

でも、趣味を気にしなくなった。好きだったことをがんばって好きでいるのをやめるようになった。部屋の汚さが気になるようになった。

嫌なことは嫌だって思うようになった。

 

だから、最近すごく嫌だって思うことが増えた。なにかとイライラする。

いつもは仲良くできる友達に本当にイライラする。

それを先生に話したらにこにこしてた。

すばらしいわって。

ヒナがタマゴから孵るみたいに、最初は敏感で、ものすごく嫌なことがあるかもしれないけど、嫌だって思うことは自分を大切にしてるってことなんだって。

 

そうかもしれない。

 

いろんなこと、嫌なのに、我慢してたのかもしれない。

 

話を聞いてもらえるって、こんなに救われるんだなって思った。

 

好きな人は、練習だと思えって言われた。思いを伝える練習。

深刻に考えないで、友達として付き合えばいいのよって言われた。それが難しいんだけどねって。

そうだね。本当に、そう。

 

最後に、ピンクを着てみてねって言われた。

ピンク、自分から一番遠い色だなぁと思う。結婚式のワンピースで、ピンク着てみたけど無理で、青にした。似合わないんだよ。

 

とりあえず家に帰ってタンスを漁り、ピンクの服を探してみたら、高校のクラスTシャツしかなかった。

ピンク。鬼門だ。