fufufunaの日記

独身女が愚痴をこぼしたり

居心地の良い場所

昨日SNSつながった女性から、今日音楽の発表やるのでぜひ、と誘われ、特に用もないので出かけたら、教会のイベントだった。

 

なんか、それもいいのかもしれないけど、ありなのかもしれないけど、気持ちが折れてしまって、近くにある図書館で本読んでた。

 

合わない。ネイチャーもラブ&ピースも、宗教も、合わない。

アースデイのイベント行って、そこで地球にやさしいものを色々みるのも良かったけど、今日モスに入って、ハンバーガー食べながら、私はこういうのが好きだって思った。期間限定のクリームチーズてりやきバーガー、最高に美味しい。

チェーン店のファーストフードも、安いコーヒーも好き。落ち着く。

居心地が良い。

あの公園は、居心地が悪かった。

 

今、居心地の良い場所を探してる。

ひとりで街に出て、行き当たりばったりでぶつかって、どこかに何かないか必死になってる。

ひとり行動は慣れたもんだ。

私は数年前、ひとりで思い立ち、行動して、自分の心から落ち着ける場所を見つけたこともある。

 

それは、若手イケメン俳優舞台。

今流行りの2.5次元ミュージカル。

 

いやほんと。笑い事じゃなく。

 

私の全てとは言わないけど、割と魂を削って追いかけてた。

1公演8千円くらいするチケットを必死に集め、公演期間には少なくとも4〜5回は観ていた。

ミュージカルは東京でしかやらないので、地方の私は交通費も宿泊費も馬鹿にならない。DVDもCDもグッズももちろん買う。

しかも舞台は生き物なので、最初の方と後半では、演出やアドリブが変わったりする。いわゆる若手舞台俳優達が、公演期間中に成長していく姿は、涙なしには語れない。

それを見守る劇場のシートに座っているときの幸福感は、今までの人生で味わったことがなかった。自分の求めている場所はここだって、本気で思ってた。

幸せだった。先のことなんて考えられないくらいハッピーだった。本当、主催には超迷惑な話だけど、死ぬなら劇場のシートで死にたいと思ってたくらい。

 

私はその舞台の中でも、推しと呼ばれる、贔屓の男の子の一挙手一投足に心を揺さぶられてた。ファンレターも何通書いたかわからない。

彼はちょっと思うままに行動してしまうところがあったけど、素直で。本当に素直だった。

本当に、本当に好きだった。

 

彼は、去年彼女の存在がバレて、Twitterが炎上し、私の大好きな舞台を降板した。

フライデーとかじゃない。そんなに有名な人じゃない。自らのTwitterの投稿からバレた。

 

私は絶望した。

 

彼にではない。彼のつぶやきが彼女を示唆してるなんて、多分ファンみんな気付いてたと思う。

そういう、ちょっと脇が甘いけど素直なとこも含めて好きだったのに、世間はそれを許さなかった。

彼をかわいいねって言ってた人が、彼をバッシングし、人間性を否定しはじめた。

彼は何も言わずTwitterのアカウントを消した。

彼からも、事務所からも、主催からも説明はなかった。

 

彼の降板後も、その舞台そのものが好きだったので、私は何度も足を運んだ。彼のファンというだけで穴を空けてはいけないと思ったし、彼のファンとして、降板後急遽決まった新しいキャストも応援しなければいけないし、初の地方公演も追っかけて行った。

 

楽しかったし、感動もした。

でもやっぱりもうダメだった。

 

彼をバッシングしたファンも、何のフォローもしない主催も、目をつぶって好きでいようとしてる自分も、もう全部ダメだった。

 

今年はチケットを取っていない。

多分もう行かないと思う。

未練は、ない。

悲しいけど、この1ヶ月で気付いた。

 

何かを好きになることは得意なので、こういう好きなだけで成立してしまうビジネスは、私にとって麻薬だったんだなぁと思う。

いくら好きでも許される世界。そこでは、好きをお金に変えて、必死で追いかけることがステータスになる。

恋愛なら気持ちわるいのかもしれないけど、これは恋愛ではないので、許されてしまうのだ。

 

図書館で中村うさぎの本を手にし、中村うさぎがホストに入れあげたエッセイを読んでしまい、落ち込んだ。

わかる。ほんと、わかる。

 

こういうの「傷付きたくない女の疑似恋愛」なんて言われるし、自分は過去にそういう事言うやつを何もわかってないなって鼻で笑ってたけど、もちろんファンの中にはそうじゃない人もたくさんいたと思うけど、自分はまさにそのタイプだったのかもね。

 

好きでいるだけでは好きになってもらえない。追いかけてるだけじゃ、たぶんだめ。

好きになってもらえるようになりたい。

できればそれは「みんな愛してるよ〜〜!」っていうのじゃなくて、私が妄想で思い込むのじゃなくて、ちゃんと伝えてもらえるようなのがいい。

 

まず、私は舞台というサードプレイスを失ったので、新しい何かを探したいと思う。

街に出るの、落ち込むけど、でも家にずっといるよりは、いくらかマシなのかもしれない。

まずは部屋を片付ける。図書館では中村うさぎを読み漁り、貸し出しで整理整頓の本を3冊借りてきた。

 

 

帰りがけ、忘れられなくてモスのクリームチーズてりやきバーガーをテイクアウトして、家で食べたら、クリームチーズが溶けていなくなっていた。

ちょっと、ショック。